日语被动句的中文翻译研究(受身文)
日本語の受身文における中国語訳の研究
日本語受身文における中国語訳の研究
第一章 はじめに
1.1研究契機
日本語と中国語は、文の構造上は全く違う言語であるということは、今までの両言語の対照研究において繰り返し指摘されてきたことである。日本語の受身文と中国語の「被」構文に関する従来の対照研究は、両言語の受身文の構文的な特徴を中心に、対応関係を明らかにすることを目的とした研究が多かった。 しかし、両言語の受身文の形態的な特徴を見ると、日本語の受身文に比べて、中国語の「被」構文は形態が多様で、複雑である。また、両言語の表現の特徴を見ると、日本語は受身的な表現が好まれ、日常生活において頻繁に使われると言われるのに対して、中国語は能動的な表現が好まれ、日常生活において「被」構文はあまり使われないと言われている。
両言語の受身の意味や構文的特徴は類似しているが、形態的な特徴や語用論的な特徴においては異なっていると思われる。しかし、両言語の受身文の使用に関する研究や日常生活における使い方に関する実証的な対照研究や日本語の受身文はどうのように中国語に訳すかに関する研究はほとんど行われてこなかったようである。
日本語の受身文は種類が多くて、使い方が複雑で、日本語研究者に注目されている。その意味と使い方、使う場合は中国人学習者に対する日本語教育現場でも、しばしば指導上問題となるものの一つである。また、使い方や場合によって複雑な意味が生じることなどから日本語の学習者はなかなか理解できな
日本語の受身文における中国語訳の研究
い場合が多い。そのため、日本語の受身文を中国語に訳す場合に困ることもしばしばある。
従って、本稿では、両言語の受身文の実証的な対照研究の試みとして、両言語の受身文がどのように使われているかに関する調査分析を行った。次に日本語の受身文はどのように中国語に訳すかに関する調査分析を行った。それに関する調査としては、日本語の小説を中心に、その中に見られる受身文の使用と中国語訳について比較対照分析を行った。
1.2研究方法
本研究は日本語の受身文の中国語訳を中心にして、対照を行うものである。研究方法として、本稿は主に中島悦子(1994)と陸松齢(1998)の主張している理論を基にして、『こころ』、『坊っちゃん』、『ノルウェイの森』の三つ小説の受身文を中心に、その対訳文を提出したり、分析したりすることによって、受身文の中国語訳を考察する。
日本語の受身文は「~が~に/から/によって/で~(ら)れる」のような形が多い。
中国語の受身文は「~被/让/叫/给/使/为~」のような形が多いことである。 日本語の受身表現と中国語の受身表現は詳しく分類すると以下に示すようである。
日本語の受身表現 語彙的な受身表現
迂言的受身表現
日本語の受身文における中国語訳の研究
中国語の受身表現語彙的な受身表現
迂言的受身表現
意味上の受身表現
本稿では、「~れる」、「~られる」のような形を持つ受身文を研究対象として考察し、日本語の受身文はどのように中国語に訳すかを検討していきたい。