2017.3.21『天声人語』?10几岁,永远的青葱年代
2017.3.21『天声人語』?永遠の10代
10代で熱心に聴いた曲は年齢を重ねても耳に快く響く。筆者の場合、米国の流行歌から入ってその源流とも言うべきチャック?ベリーの曲にたどり着き、一時どっぷり浸った。
十几岁时着迷过的曲子,不管年纪多大,听来也会觉得心情无比舒畅。拿笔者来说,我踏进美国流行歌曲大门,最终在称得上其源流的查克·贝里的曲子前伫足,一时竟沉浸其间了。
演奏のまねは早々にあきらめたが、歌詞にひかれた。飾りのない声が伝えるのは、好きな車、嫌いな教師、失恋、家出、黒人差別……。軽快なリズムの奥に米国の10代の鬱屈(うっくつ)が見えた。
虽说早早放弃了对他演奏的模仿,但仍然被他的歌词深深吸引。那不经修饰的歌声表达的是,喜爱的汽车、讨厌的老师、失恋、离家出走、对黑人的歧视······。那轻快节奏的深处,却让人看到了美国10几岁少年的抑郁。
ベリー氏自身、荒れた青春時代を送った。置き引き、万引き、空き巣を重ねた。仲間と家出をし、車を強奪して捕まる。少年院に収容中、コーラス団をつくりゴスペルを歌った。クラブでの演奏で稼げるようになったのは出所した後である。
贝里自身的青春时代也是桀骜不驯的。车站调包、商场顺物、入室偷窃地频繁作案。一次和伙伴离家出走,因抢车遭到逮捕。被收进少年教养所后,组建了合唱团演出了福音赞歌。释放后,他开始在俱乐部里演奏挣钱。
高校生活の思い出を歌った「メイベリーン」が当たり、20代末で全米デビューした。「ジョニー?B?グッド」「ロール?オーバー?ベートーベン」で名声をつかむ。その後も脱税事件で世間を騒がせたが、彼の音楽はビートルズなど後の世代の魂を揺さぶり、超えるべき目標となった。
唱出对高中生活怀念的《Maybellene》大受欢迎,29岁时在全美出道。《Johnny B.Goode》、《Roll Over Beethoven》让他名声鹊起。之后,逃税事件闹得沸沸扬扬,但他的音乐让诸如披头士等后辈的灵魂为之震撼,成了他们立志超越的目标。
そのベリー氏が先週末、ミズーリ州の自宅で亡くなった。90歳。新作アルバム「チャック」が6月に出る予定だった。衰えぬ創作意欲に驚く。
上周末,贝里在密苏里州的家中去世了。90岁。原定6月份还要出一个专辑《Chuck》,从不衰减的创作欲望让人惊叹。
訃報(ふほう)に接して、久々に歌詞を読み直した。「読み書きはうまくできないけれど、ギターなら鐘を鳴らすみたいに弾ける」「ベートーベンをぶっ飛ばせ。チャイコフスキーに教えてやろう」。その生涯を貫いたのは10代のころと変わらぬ無鉄砲さか。それとも権威に屈しない健全な反逆精神と呼ぶべきだろうか。
看到讣告,我重读了久违了的歌词。“虽说不善于读写,但弹起吉他却能如钟鸣振聋发聩”、“去你的贝多芬!柴可夫斯基?我来教你吧!”。不计后果的10几岁时的性格在他的一生中也从未改变过吧。或许可以称得上那是一种不屈权威、健全的反叛精神。